
お知らせ
海の豊かさを守る。ネイチャーチームビルディング
ネイチャーチームビルディングは、自然を舞台にした活動を通じて、チームの絆を深め、環境への理解を深めることを目的としたプログラムです。自然の中で一緒に過ごすことで、メンバー間のコミュニケーションが活性化し、協力して問題解決に取り組む力が育まれます。
海岸は、自然環境の美しさと脆さを同時に感じることができる場所です。海岸での活動を通じて、ただゴミを拾うことだけにとどまらず、海の未来を守るために私たちができることを考え、具体的な行動に移し、自然環境と向き合うことで、普段の生活に戻ったときにも環境への意識を高め、持続可能な社会を作る一歩を踏み出すことができるのです。
海でのネイチャーチームビルディングについて

広大な海は私たちにとって命を育む場所であり、地球の健康を支える存在です。しかし、今、海洋ゴミやマイクロプラスティックなどのさまざまな問題を抱えています。
そこで、海を守るために、チームで協力しながら環境問題を解決する方法を体感的に学び、自然とのつながりを深めることができるレクリーションを提案しています。
このレクリエーション、ビーチクリーン活動とマイクロプラスチックを使ったアート制作を通じて、海の豊かさを守る意識を高め、チームの絆を深めます。
プログラム①:ビーチクリーン ― 海の未来を守るために
最初に行うのは、海岸でのビーチクリーン活動です。ゴミが漂着する原因やその影響をチームで話し合いながら、海岸を清掃していきます。この時間では、単なる「ゴミ拾い」ではなく、海の環境に対する深い理解を得ることが目的です

★進め方:
- ▶チームごとにゴミ袋とトングを持ち、ビーチを歩きながらゴミを拾う
- それぞれが拾う場所やゴミの種類に注目し、見つけたゴミの「意味」を感じ取ることを大切にします。
- 例えば、海藻に絡まったプラスチック片や、海岸に打ち上げられた使い捨てプラスチックのカップを見つけた場合、そのゴミがどのように海に流れ着いたのか、また海の生物や自然環境にどんな影響を与えているかを考えることが重要です。
また、小さなビニール袋や瓶の破片が多く見つかれば、それが漁業活動にどれだけ大きな影響を与えているかを意識し、今後どう対処すべきかをグループで話し合うことも価値があります。
- ▶拾ったゴミを並べて、種類や素材について話し合う
- 漂着したゴミを集めた後、どんなものが多かったかを話し合い、それぞれがどこから来たのかを想像します。ゴミが自然や動植物に与える影響についても考えます。
- ▶ゴミの背景について振り返り、問題の根源を探る
- 収集したゴミを通して、「どうしてこのゴミは海に来てしまったのか?」という根本的な原因に触れることが大切です。最後には、今後自分たちができることを考え、チーム全体で意見を交換します。

◎この活動で得られること:
- ▶海岸でのゴミの状況から、環境問題への意識が深まる
- ▶ゴミ拾いを通じて、自然と人間の関わりを再認識する
- ▶チームで問題意識を共有し、解決策を考える力が育まれる
プログラム②:マイクロプラスチックアート
次に行うのは、マイクロプラスチックを使ったアート制作です。ビーチクリーンで集めたプラスチック片や小さなゴミの破片を使って、アート作品を制作します。このプログラムでは、個々の感性を活かし、自分の思いを作品として表現します。



★制作の流れ:
- 拾った素材を使って作品を形にする
- ▶マイクプラスティックゴミを使い、自分だけのアート作品を制作します。
- ▶作品に込めるメッセージを考えながら、自由に創作します。
- 自分の作品を全体で共有
- ▶完成したアート作品は、1人ずつ発表します。
- ▶それぞれが作品に込めた想いやメッセージを説明し、アートを通じて伝えたい思いを共有します。
◎この活動で得られること:
- ▶自分の思いをアートで表現し、海の未来をどう守るかを考える
- ▶創造力を活かして個性を発揮し、自己表現を大切にする
- ▶他の人の作品を通じて新たな視点を得ることで、共感や意識が広がる
- ▶自分の作品を発表することで、自己表現の力を高めるとともに、チームの絆が深まる
振り返りの時間:わたしたちは、どんなチームになったのか
最後は、ビーチクリーンとアート制作を通じて学んだことを振り返ります。意見や感想を共有することで、環境問題への理解が深まり、チーム内での意見交換を通じて、「海を守るために私たちにできること」を考える時間です。
海の豊かさを守るネイチャーチームビルディング


このネイチャーチームビルディングは、単に海をきれいにする活動にとどまらず、チームの絆を深め、自然と向き合う大切さを学ぶ機会です。ビーチクリーンで海の現状を感じ取り、アート制作を通じて自分たちの想いを形にし、共に未来の海を守るためにできることを考えることができました。
自然とのつながりを実感し、環境を守るための一歩を踏み出すきっかけとなるレクリエーションです。
森林公園、海岸などのフィールドを活用したネイチャーチームビルディングのご相談も随時承っております。お気軽にご相談ください。
自然観察指導員 池田幸枝(㈱ジョイプランニング)