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SDGs|竹炭づくりを体験して学んだこと 〜重労働の先に見る地域と環境の未来〜

埼玉県ときがわ町の山里で、竹炭作りをしてきました。厳密にいうと竹炭を作る前の工程のお手伝いをしてきました。ときがわ町では、竹林を間伐整備して、その竹材を活用し伝統の土窯で竹炭を作る活動が長年にわたり継続事業として行われています。本記事では、竹炭作りを通じて体感したことや感じたことを共有させていただいます。

竹炭づくりを体験して感じたこと

竹炭づくりは一見シンプルな作業のようにも思えますが、実際に体験してみるとその大変さを実感します。今回、間伐した竹材を小割にし乾燥させる工程をお手伝いさせていただきましたが、ナタやハンマーなどを使った小割作業は想像以上に重労働でその大変さを痛感しました。

↑↑↑1,2か月、写真のような状態で乾燥させてから窯で焼いて竹炭へとします。

先月、先々月に小割し乾燥させた竹材は残念ながらすべて灰になってしまい、竹炭にはなりませんでした・・・。窯の温度管理や火の強さだったり、竹の水分量だったり、いろいろな要因で良質な竹炭にはならないこともあるとのことです。このように手間を経て作られる竹炭は単なる燃料としての価値だけでなく、関わる人達の経験と努力が詰まっていることを実感しました。

竹炭と地域課題

今回竹炭づくりを体験した埼玉県ときがわ町では、高齢化が進み、炭窯の後継者不足も問題となっていいると伺いました。

また、ときがわ町に限らずですが、日本各地で竹林の管理を担う人手が足りず、放置竹林の増加が地域の環境問題としても懸念されています。竹林は適切に管理しなければ、成長しすぎて森を侵食し、他の植物の生態系を壊してしまいます。こうした課題を解決するためには、竹炭づくりを持続可能な産業として成り立たせる仕組みを整え、地域に根付いた活動として維持していくことが重要だと感じました。

竹炭の多様な役割と環境活動

土窯で焼いた竹炭はときがわ町の特産品としても人気です。竹炭に消臭効果や湿気対策、水質浄化など様々な効能があります。

また、竹炭を生産する際に出る排気ガスを集めて冷却することで液化されできる副産物「竹酢液」も特産品として大人気です。竹酢液は殺菌・抗酸化物質が含まれ、有機農業の現場では害虫の防除などに使われています。

消臭、除湿、水質浄化、土壌改良など、竹炭は私たちの活動の中に持続可能なライフタイルの一環として手軽取り入れることができ、環境保全活動に貢献できます。

竹炭を通じた持続可能な活動

竹炭づくりを体験することで、地域の課題や環境とのつながりを深く理解する機会となりました。重労働ではありますが、その中には地域資源を活かす知恵や技術が詰まっており、竹炭を通じた持続可能な活動の可能性を感じました。

今後、こうした竹炭づくりの体験を通じて、地域資源の活用や環境保全の取り組みを広めることが重要だと感じます。例えば、企業のSDGs活動の一環として竹炭づくりを体験するプログラムを提供したり、学校教育に取り入れて次世代にその価値を伝えることも有効です。

弊社では、千葉のキャンプ場にて放置竹林視察と竹炭づくり体験を組み合わせたプログラムを提案しています。このプログラムでは、放置竹林の現状を実際に見て学びながら、竹炭づくりのプロセスを体験することができます。単なる体験にとどまらず、企業のSDGs活動の一環として導入できる仕組みを提供し、環境保全と地域活性化の両面で貢献することを目指しています。

竹炭には、多くの可能性が秘められています。この貴重な資源をどのように活かしていくか、今後の取り組みに期待が高まります。

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